中古車は何年落ちまでが買い?

モータージャーナリスト 金子
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  • モータージャーナリスト 金子

中古車は何年落ちまでが買い?
〜年式だけでなく走行距離との関連性を重要視する〜

低年式になるほど中古車の価値は下がる

グラフ

「車は10年落ちになれば粗大ゴミ同然」と判断する人がいます。

その一方で、「最近の車は10年落ちでも昔と違って性能が向上しているから壊れる心配がない」と判断する人もいます。

これ、実はどちらも正解です。

普通乗用車の資産価値は法定耐用年数で6年と決められており、簡単に言うと減価償却で毎月減っていき、6年後には資産価値が0になります。

リセール(下取や買取)で査定の際は年式がひとつの基準になっており、どれほど丁寧に乗っていても、低年式になればそれだけで車の価値が下がるのです。

低年式で走行距離が伸びている車の場合、エンジン機関そのものに問題がなくても消耗品の劣化が発生します。

主にゴムを使用している部品で、だいたい8〜10万q走行するとファンやエアコン類のベルト、タイミングベルトも交換時期になります。

他にもドライブシャフトやタイロッドのブーツ類があります。またバッテリーやプラグ類など電装系にもトラブルが出てくる時期です。

ちなみに、低年式=年式が古い、高年式=年式が新しいという意味になります。

中古車価格の経過年数と下落率!

一般的に車の価格は年30%ずつ下がるといわれています。

ここで仮に300万円の新車を購入した場合、経過年数に応じて中古車価格はどれぐらい下がるのか表でまとめてみたいと思います。

               
経過年数 値下がり幅 価格
1年 300万円×30%=90万円 210万円
2年 210万円×30%=63万円 147万円
3年 147万円×30%=44万1000円 102万9千円
4年 102.9万円×30%=30万8千円 72万円
5年 72.03万円×30%=21万6千円 50万4千円
6年 50.43万円×30%=15万1千円 35万3千円
7年 35.33万円×30%=10万5千円 24万7千円
8年 24.74万円×30%=7万4千円 17万3千円
9年 17.34万円×30%=5万2千円 12万1千円
10年 12.1万円×30%=3万6千円 8万5千円

上表のように300万円の新車も10年経てば8万円と少しの価格まで下落することになります。

年に30%ずつ減少しますから、最初の方が大きく下がり以降は緩やかに下がるといった下落の仕方になります。

下グラフのような形です。

中古車価格下落率グラフ

そのため、中古車を購入するなら年式が新しめの中古車の方が年式に対してお得感が強いということになります。

ただし、お得感が強いといっても価格的に高いと感じるのであれば、より年式の古い中古車を検討する必要があります。

低走行距離の中古車なら10年落ちでも実用性は十分あり

走行メーター

車が10年落ちになればゴミ同然、とは表現が適切でないにしても、走行距離の伸びた車は確かにメンテナンスが必要で、よほど気に入った車でない限り購入には値しません。

しかし、10年落ちという低年式だけで判断する人は、以前、10年を経過した車は車検が1年毎になって経費がかさむ、というイメージを持っている人です。昔は10年を経過した車の車検は1年毎でした。

現在、10年を経過しても車検は2年毎ですから、法的にも車の耐用年数が伸びていることが証明されています。逆に走行距離さえ少なければ、日常的に問題なく乗れるのが現在の車です。

10年落ちの車と年式は以下のようになります。

10年落ち早見表

           
現在の年 10年落ち以上の中古車の年式
2018年(平成30年) 2008年(平成20年)以前
2019年(平成31年) 2009年(平成21年)以前
2020年(平成32年) 2010年(平成22年)以前
2021年(平成33年) 2011年(平成23年)以前
2022年(平成34年) 2012年(平成24年)以前

車は3〜5年スパンでモデルチェンジをしていきますので、10年落ちとなるとデザインとしてはかなり古くなりますが、中古車市場には走行2万q以下の車種が豊富に揃っており、価格も30〜40万円台で購入することができます。

低年式でも走行距離を考慮すれば十分に実用的な車といえます。

中古車の年式にはそれぞれメリットがあります。

新車登録から3年以内ならば車検が残っているので、車両本体価格以外の諸費用が安く上がりますし、リセールも高価格になります。

5年以内の車ならば初期不良を交換して安定した機能を持っている車が多く、フルモデルチェンジを経過しているので価格が一気に安くなります。10年以内でも機関が良好ならば十分な実用性を持っています。

3年以内、5年以内、10年以内の中古車を選ぶのは好みや実用性といった個人の基準になりますが、ひとつだけ共通している選択基準があります。

それは、"購入希望の車種に迷ったら、とにかく走行距離の少ない車の方を選ぶ"ということです。

車は走るほど消耗品が劣化していくので、走行距離は重要な判断基準なのです。

年式が新しくても安く購入できる中古車の特徴

ここまで年式が古くても実用性は十分にあると解説してきましたが、中古車の中には年式が新しくて(高年式)も安く購入できる車があります。

具体的には以下のような車です。

人気車で中古車市場に在庫があふれている車種

人気車は中古車でも価格が落ちにくいイメージがありますが、人気車というのは逆に価格が下がるケースがあります。

中古車価格というのは需要(欲しい人)と供給(中古車の数)の関係で決まります。需要に対して供給が多ければ価格は下がりますし、逆であれば上がります。

人気車は新車販売台数も多いですがその分中古車として流通する車数も多いので、年式に比べて価格が安くなりやすいです。

新車価格が高い高級車

車体価格が400万円を超えるような高級車は新車で購入するととても高いですが、中古車になると下落率が非常に大きくなります。

前述したとおり、車の価値は年30%ずつ下がるといわれていますので、元の価格が高いほど値下がり幅が大きくなります。

また高級車は新車で購入する人が多いため、中古車での需要は意外に少ないこともあります。

そのため、高級車ほど中古車になったときに値段が下がりやすいのです。

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